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アクティブラーニングの推進

3C人材の養成を目標とする宇都宮大学では,自ら考え,他者と協同し,新しい社会の在り方を問い,最善の解を見出していく力を備えるためには,アクティブラーニングによる能動的学修の展開が効果的であると考えます。

本学は,実学教育に加え,発展途上国の開発支援や市民団体,NPO等との協働が深く,全学的に実践的な教育に対する志向が強い大学です。また,教育学部の附属学校や地域の学校との連携,工学部の産学官連携,農学部の附属農場・附属演習林や里山地域活動等,それぞれフィールドを持った教育・研究活動が盛んであり,実践を重視した教育を行ってきた伝統を持っています。本事業では,専門教育において各教員が独自に取り組んできた創意工夫をアクティブラーニングとして体系化し,学士課程教育全体を通じての3C人材の養成を実現するための取り組みを進めていきます。

アクティブラーニングの深化と拡充

本学では,AP事業の開始以前からアクティブラーニングの推進を図り,平成25年度から,基盤教育(教養科目)において下記の4つの基本指針に合致する科目をアクティブラーニング科目として指定し,他の授業との差異化を図ることで基盤教育全体におけるアクティブラーニングの浸透を試みてきました。

  1. 他者との関わりのなかで思考するために,学生同士のディスカッションやプレゼンテーションを設ける
  2. 実際に体験することで考察を深めるために,現場(フィールド)に足を運ぶ
  3. より幅広い視野を獲得するために,実社会で活躍しているゲストスピーカーを呼び,話を聞く機会を設ける
  4. 学部の枠を超えた複数の教員が登壇して,多様な物事の見方を示す

以後,各教員が授業の改善に取り組むことで,基盤教育におけるアクティブラーニング科目数は着実に増加しています。

また,平成28年度からは,シラバスへのアクティブラーニング度数(総授業時間数に占めるアクティブラーニングの手法を用いる割合:AL0,AL20,AL50,AL80の4段階に分類)の記載を進め,アクティブラーニングの手法の導入状況が可視化されました。

基盤教育のアクティブラーニング科目の数が増大しただけではなく,平成28年度から,アクティブラーニング科目である「とちぎ終章学総論」が必修化されたことで,平成28年度新入生からアクティブラーニング科目の受講率が100%となりました。このことで,宇都宮大学に入学した学生は必ずアクティブラーニングの手法に触れることになりました。